“選考には関係ありません”ってホント?

今回は”選考には関係ありませんイベント”について。

「関係ないことをなんでわざわざやるのさ?」とか、
「本当は関係してるんじゃないの?」とか、
気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ご安心を。もちろん関係していますよ。

関係ないことはしない

企業も無限にお金を持っているわけではなく、
一生懸命稼いでくれるメンバーが在籍しているわけです。
そんな大切なお金を意味もなく溶かすようなイベントをやっちゃうと
「だったら俺たちの給料に還元しろよ!」となるメンバーも出るでしょう。
というわけで無駄なことにお金を使うようなことはしません。

ではなぜ、時間やお金を費やして就活生向けにイベントを実施するのか、
それはシンプルに優秀な人を探したい、入社してもらいたいと考えているからです。
でも、堂々と「選考に有利ですよ!関係アリです!」とはいえない事情もあるのです。

建前を鵜呑みにしないように
“関係ない”とする理由としてありがちなのが
・経団連ルールを守っていることにしたい
・応募のハードルを下げる
の2点が考えられます。

一つ目の経団連、これは聞いたことあるかもしれないですね。
“学生は学業に集中すべきで就活に時間を奪われすぎるのは良くない”
といった政府の考えがあり、
「経団連加盟の会社は就活を長期化させちゃダメだよ!」と要請されています。
なので就活解禁といった時期を押し付けようとするわけです。

ですが、他の企業よりも先に優秀な人を囲い込みたいと考えている企業もあり、
「就活と関係ないイベントだったらやってもいいよね。じゃあ表向きは関係ないことにしておこうぜ」
みたいなことを考えます。

建前イベントでも参加者の人柄やこれまでやってきたこと、
やりたいことなどを聞き出すチャンスはあるので、一次選考まで待たなくても、同等の情報量を集められるわけですね。
例えば優秀そうな学生さんを見つけようものなら、
「卒業したらうちに来てよ!」などと口頭で言うだけに止め、
この段階ではまだ書面での証拠は残さない、そうすればお咎めなしです。

企業は選考に来てほしいと思っている

2点目の応募のハードルを下げる、について。
これは雇用する側を経験しないと想像しにくいところもあるかもしれませんが、
“どこの企業も学生からの応募殺到!”なんてことはあり得ないのです。

例えば学生に大人気の企業だと、
「多くの選考応募数が確保できている。その中から選別してやろう」
といった偉そうな態度を取ることもできるかもしれません。
しかし、これはできたとしても一握りで、ほとんどの企業が人集めに困っています。
だから安くない広告費を払って毎年アピールしているのです。

直接イベント参加者と話す機会でもあれば、
「ウチはこんなにも魅力的でしょ!」と口説ける可能性が出てくるので、
準備はいらない、手間はかけさせない、まずは話す時間だけください!
といったイベントを考えるようになります。

「見定めてやる。応募したからには覚悟しろ」だと、
なんか怖そうでやめちゃいますよね。
それよりは「選考とは関係ないよ!選考に有利な情報教えてあげられるかもよ!」
とかの方が応募しやすいですよね。

評価されている前提がおすすめ
主に2点の理由からアレコレ書いてきましたが、
中には善意のボランティアで本当に関係のないイベントもあるかもしれません。
ですが、関係ないなら失礼な振る舞いでいいや!というのもの違うでしょうから、
関係ある/ないに関わらず、評価されているものとして参加するのが無難なのではないでしょうか。

にしても、本当に関係ないイベントってあるんですかね?
何か理由はあるはずですが…
もし、理由もなく開催しているイベントがあれば是非教えてください!笑