自己奉仕バイアス

OTです。

「あなたは平均の人達よりも謙虚だと思いますか?」
この答えがYESの人はこの記事を見ることをお勧めします。
なぜなら、この記事では自己奉仕バイアスについてお伝えするからです。

自己奉仕バイアスとは、誰にでも起こることで、自分のことや、自分の所属する組織のことを実際よりも高く評価することです。

実際よりも高く評価している証拠として、アデコ株式会社による人事評価制度に関するアンケート調査の結果があります。

その結果とは、人事評価への不満が60%以上あることです。

さて、本当に人事評価に問題があればおかしな数字ではないでしょうか?

本当に他の人達よりも優れている人だけが人事評価に不満を持っていれば、50%以内に収まるはずです。

しかし、実際には50%を超えていることから、自分は正当な評価をされていないと思い込んでいる人が多いことが考えれます。

自己奉仕バイアスは、学生やドライバーなどにも平均以上に優れているかを質問する研究で、90%以上の人が平均以上だと答えることからも言われていることです。

このバイアスは私生活や仕事などのあらゆる所での人間関係や行動に影響を与えます。

先ほど挙げた人事評価などが挙げられますが、人間関係でも「常識」や「普通」のことを伝えるときに関わることだと考えられます。

なぜなら、「常識」や「普通」を語れるのは自分の価値観や周囲との関係性を平均よりも多いと感じたり、良いことだと思わなければできないからです。

そのため、「常識」や「普通」を本当に語れるのかは少しばかり考える必要があると考えられます。

しかし、自己奉仕バイアスは常に意識をしなければいけず、簡単には対策ができません。
これでは、自分の行動や人間関係は自己奉仕バイアスによって思ったように上手くいかないことばかりになってしまいますね。

ですが、あることを意識していれば、自己奉仕バイアスを意識せずに対策ができ、自分の行動や人間関係を良くすることが出来ます。

その意識とは、成長です。

自己奉仕バイアスは他の人と比べることで生じています。
そのため、自分の成長に意識を向けて、比較することをしなければ自己奉仕バイアスが生じることはありません。

また、自己奉仕バイアスへの対処をするために自分は平均以下だと思い続けては、本当に平均以上のことにも気づくことができず、チャンスを逃したり、やる気を失ってしまいます。

ですので、皆さんには成長を意識して、他人ではなく自分を超えていける人になることをお勧めします。

1%でも超え続けるだけで良いはずです。
いつだって、過去の自分が平均値ですから。