東京媽祖廟

東京媽祖廟(とうきょうまそびょう) 

台湾にとって海の女神”媽祖(まそ)”は最も親しまれている道教の神様で、台湾だけで500箇所以上の媽祖廟があります。台湾の文化や生活に欠かすことができないぐらい非常に大事な神様です。

日本でも横浜の中華街にある「横濱媽祖廟」や那覇の「首里天后宮」、長崎の「崇福寺媽祖堂」などいくつかの媽祖廟があります。

「東京媽祖廟」は9〜18時の開門時間内なら誰でも参拝できます。

特に入場料はなくて、お賽銭、御札や線香を買って供えるとご利益があります。日本語で丁寧に説明された参拝方法のシートが何枚かあるので、これを持ちながら参拝しても良さそうです。

建物は鉄筋造の4階建。1階は売店と荷物置き場、それにロッカーと供物スペースがあり、基本的には準備室のようなもの。2階から4階が祈りのフロアとなっています。

2階から4階までそれぞれの神様のご利益やプロフィールは以下の通りです!

二階:

  • 關聖帝君……武将になる前は塩の密売業者だったことから商業の神とされている
  • 済公禅師……南宋の杭州臨済宗(仏教)を越えて道教的な民間信仰の対象として信仰されている
  • 武財神……金運を高め、財運を呼び込む強力な力を持つ
  • 月下老人……恋愛・縁結びの神様で運命の赤い糸を持っている
  • 福德正神……福德正神の発財金がとても人気。
  • 中壇大元帥……もともとは仏教の護法神だったが、中国で道教神に変容した神様
  • 太歲星君……”安太歲”という厄除け儀式の神様

三階

  • 媽祖様(ピンクの顔)……中国・泉州天后宮の分霊
  • 媽祖様(黒い顔)……台湾・朝天宮の分霊
  • 媽祖様(金の顔)……台湾・南天宮の分霊
  • 千里眼・順風耳……媽祖様の航海安全の守護神で遠くの景色と音を見聞きする力に優れている

四階

  • 観音様……観音経のほか、般若心経に登場する菩薩として智慧の象徴になっている
  • 準提菩薩様……インドでは中国語の清浄という意味で人の煩悩を清らかにする延命の菩薩である
  • 孔雀明王菩薩様……衆生を利益する徳を表すとされている
  • 薬師如来様……この世門の衆生の疫病を治癒し、災禍を消去し、衣食を満足させると誓い仏になられた
  • 地藏王菩薩様……主に死後の救済を願って冥界の教主として信仰されている
  • 虎爺将軍様(2つ目の香炉後方)……村の魔除け、信徒の安全と金運を付けてくれる

東京媽祖廟は4階建てのビルなので、大きさで言えばそこまでですが台湾っぽさで言えば日本で一番の雰囲気が感じられる本気の媽祖廟です。

住所:〒169-0073 東京都新宿区百人町1-24-12

◆JR総武線大久保南口から1分

◆JR山手線新大久保から4分