企業分析について

こんにちは。

今回の記事では自己分析をした後の企業を選びをテーマにお伝えします。
そもそも、自己分析の後に企業選びをする理由はなぜでしょうか?

自分のやりたいことがわからなければ、自分に合った企業を選べないからなどの理由で教えられたと思いますが、社会環境の変化とともに自己分析をしておく理由も変わってきているようです。

では、どのような変化をしているのでしょうか?

[ 変わりつつある就活 ]
 就活サイト「ONE CARER(ワンキャリア)」が「企業選びで最も重視すること」を24年卒の学生を対象にアンケートしたところ、「自分のなりたい職業である」「企業内の雰囲気がいい」「企業の安定性」という順になっています。

また、1位の「自分のなりたい職業である」と2位の「企業内の雰囲気がいい」では14.4%の差があり、職種で選ぶ学生が増えてきている可能性が示唆されました。

すべての学生に当てはまることではなく、就活を始めたかどうかなどの状況によっても変わってくる可能性は大いにある点には注意が必要ですが、このような学生が増えてきている背景には日本の雇用形態が変わり始めていることが影響していると考えられます。

影響として大きいのは終身雇用が期待されなくなってきたということがあげられます。

社会の変化が激しくなってきたことや、事業投資の変化による「事業リストラ」などで終身雇用が期待されなくなってきたと考えられます。

また、「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」への変化などにより、これからは転職も当たり前になってくると考えられるため、キャリア選びを会社に依存せず、自らの考えで選んでいこうとする学生が多くなってきていると考えられます。

そのため、自己分析ができていないと、職種別採用に注目し始めた様々な企業に受かりづらくなるとも考えられます。

(※)日本の雇用形態の変化については別のコラムでお伝えするので、今回は上記の一文を大事にしていただけたらと思います。

では、自己分析ができていれば、どのような形で企業探しをするのがよいのでしょうか?

[ 企業探しについて ]
 企業探しをする上で何を参考にするのかは重要な指標になります。
20年以上リクルートやライフネット生命の人事責任者として、累計で2万人以上の就活生を面接してきた曽和利光さんの学生への企業分析のアドバイスをしている記事から、社会人経験のある方にも転用できると感じたことを引用させていただきたいと思います。

できる限り僕の実体験も交えていきます。

まず、転職をする場合には人脈によるものでない限り、未知の職種や業態、企業に行くことになると思います。
特に未経験の転職ともなればわからないことだらけでしょう。
そのようなときは経験をしている方に聞くのが一番ですが、企業のHPなどでは十分な情報を得られないというのもあるでしょう。

そのため、職種や業態に関わるコミュニティーに入ることがよいと思われます。

コミュニティーに入ることが難しいところもあると思いますが、一度「職種や業態 コミュニティー」で検索してみてもよいのではないでしょうか?

もし見つからなかったとしてもイベントを探してみる、SNSで探してみるといった動きをすることで人脈を増やしつつ、調べることができるようになると考えます。

僕の場合は、プログラミングスクールに通っている際にスクール外のエンジニアの方に紹介をしてもらう形でつないでいただき、業界の様々なことを聞くことができました。

情報収集のために経験をしている方々から聞くことが難しい場合もありますよね。

僕も紹介をしていただいていなければ、違う選択をしていたと思います。

また、自分の入りたい企業などは見つける指標としても、自分に合う企業かはわかりづらいでしょう。
そのため、情報を発信することで企業から知ってもらうことも肝心と言えます。

僕もTwitterで学んだことを発信することですぐに業界の関係者の方からフォローをいただけました。
フォローされただけでは意味がありませんが、そこからSNSの機能などによってさらに情報を入手しやすくなるとも考えられます。

ビズリーチやdodaなどのサイトを使うことでスカウト機能によって企業に見つけてもらうこともできるので、使っておくとよいと考えられます。
面接や面談の際には最後に質問ができるので、職種や業態についてのことを聞いておくのも手です。

しかし、経験をしている人から聞く際と企業を選ぶ際には注意する点があります。

[ 企業選びの注意点 ]
 経験している方から話を聞く際に一番注意しなければいけないのは「バイアス」です。
「バイアス」は認知心理学などで使われている言葉で「思い込み」のようなことを指します。

特に職種や業態、企業を探す際にはネガティブな情報にも触れます。
そのような情報を出す人が多い場合には注意が必要で間違っている情報ではなかったとしても、一部分を切り取っていたり、すべてにおいて当てはまるわけではありません。

僕もバイアスにかかってネガティブな情報のことばかりを聞いたりしていましたが、失礼なだけでなく、バイアスにかかっているままであれば、自分に合った企業に転職することもできなかったと反省しています。

情報を鵜呑みにしないとは、正しいかどうかではなく、すべてにおいて正しいわけではないと考えることではないでしょうか?

また、企業を選ぶ際の注意点として、「転職の思考法」の著者である、北野唯我さんの言われる経営戦略と同じようにキャリア形成を考えることが転職をする上でも必要になると考えます。

このような考え方を持つためには3C(自社、競合、顧客)という3つの環境がどのようにかかわっているのかを意識することが重要です。

最も人気の高い安定感の強い会社は入る前にライバルが多いだけでなく、入った後もライバルが多いため、
転職をするメリットを十分に活かすことが難しいのではないでしょうか?

そのため、まだ求職者から人気が高いわけではないですが、これから伸びそうな企業に入ることがよいでしょう。

そのような企業を見極めるのは難しいと思いますが、
少なくとも成長途中であることがわかり、企業の風土などに興味があれば良いと思います。

また、何をしたいかだけでなく、どんな人になりたいか、どんな状態になりたいのかを指標にして企業を探すのもよいと考えます。

[ 企業を見つけたら ]
 企業の探し方や注意点を踏まえて企業を見つけていくことができたら、
次は面接の対策が本格的に始まるのではないかと思います。

僕も面接には何度も不安などによるストレスがありましたが、
皆さんにもそのストレスを力に変えて、面接に挑んでいただきたいです。

また、ここまでの企業選びをすることで転職や就職活動のライバルたちに差をつけれていると、
自信をもって挑めると思います。