プログラミング言語の歴史2

こんにちは。

今回もプログラミング言語の歴史について紹介していきます。

一番最初に作られた(諸説あり)言語は1943年のプランカルキュールです。

プランカルキュールは、ドイツの土木技術者で発明家であるコンラート・ツーゼが、研究を目的として考案したプログラミング言語です。

この言語は1942~1945年の間で設計されました。

プランカルキュールは第二次世界大戦や大戦後の混乱期の影響と、
また、ツーゼが開発していたZ3(ぷろぐらむ可能で完全に自動化された計算機)の
商業化によって忙しかったため、公に発表されることはありませんでした。

ツーゼは1946年にこの言語に関する書籍を執筆するも発行されませんでした。

さらに1948年にツーゼはプランカルキュールに関する論文を発表しましたが、
反響はほとんどありませんでした。

そこから約20年ほど経った1972年になってようやくプランカルキュールが発表され、
1998年に最初のコンパイラが開発されました。

また、これとは別にベルリン自由大学が2000年に全く新しい実装が開発されました。

プランカルキュールは、代入文、サブルーチン、条件文、ループ、
浮動小数点演算、配列、階層構造を持つ構造体、例外処理などの、先進的な機能を持っています。

次に紹介する言語は1957年に開発されたFORTRANです。

FORTRANは、formula translation(数式の変換)という言葉から名付けられました。

FORTRANを開発したのは、アメリカの数学者であるジョン・バッカスです。

彼は1953年に、IBM 704(IBMが発表した量産型コンピュータ)の、
プログラム開発にあたってアセンブリ言語の代わりとなるものを開発することを、

上司に相談しました。FORTRANは1956年10月に最初のマニュアルが作成され、
コンパイラは1957年4月に完成しました。

アセンブラで記述されたコードに匹敵するパフォーマンスが得られないと、
高級言語(FORTRAN)が採用されないといった理由から最初から、最適化コンパイラが開発されました。

この新しい方法がアセンブラよりも高速に動作するかどうかは疑われていましたが、
プログラム中の命令数を1/20程度に削減できたので、

FORTRANはすぐに受け入れられました。

FORTRANは複素数を言語としてサポートしたので、
科学や工学の分野でのプログラムを書きやすくしました。

ここからは、FORTRANの改良の歴史について紹介していきます。

・FORTRAN Ⅱ

FORTRAN IIは1958年に開発されました。

主な改良点としては、サブルーチンや関数の定義ができるようになったことです。

また、データ型の種類に、double型(倍精度型)とcomplex型(複素数型)が追加されました。

・FORTRANⅢ

FORTRANⅢも、1958年に開発されていました。

新機能に加えて、インラインアセンブラ(FORTRANで書かれたプログラムの中に、
アセンブラに記述されたプログラムを埋め込むことができること)を行えましたが、
販売されることはありませんでした。

販売されなかった理由としては、機種に依存する機能があったことが挙げられます。

・FORTRANⅣ

FORTRANⅣは、1961に開発が始まりました。

機種依存部分が削除され、logical型(論理型)、論理演算、論理IF文などが追加されました。

・FORTRAN 66

1966年に事実上の標準化された基準だったFORTRANⅣを基にして開発されました。

・FORTRAN 77

FORTRAN66の改訂が1977年に制定され、
最終的に1978年4月に新しいFORTRANの標準として承認されました。

これはFORTRAN 77と呼ばれています。

・FORTRAN 90

FORTRAN90は、発表は大幅に遅れてしまいましたが、
FORTRAN 77の後継として、最終的に1991年にISO規格、1992年にANSI規格としてリリースされました。

FORTRAN90では、FORTRAN77からのプログラミング技術の変化に対応するために、
多くの新しい機能が追加されました。

・FORTRAN 95

FORTRAN 95は、他の規格と比べるとマイナーで、ほとんどはFORTRAN 90での大きな問題を解決するためのものでした。

・FORTRAN 2003

FORTRAN 2003はメジャーな改訂で、多くの新たな機能を導入しました。

具体的にはオブジェクト指向プログラミングのサポートの開始などが挙げられます。

・FORTRAN 2008

FORTRAN 2008は、FORTRAN 95と同じく、
マイナーで、主にFORTRAN 2003の訂正などがメインでした。

・FORTRAN 2018

現時点で最新のFORTRANです。新機能として挙げられるのは、
16進数の入出力が行われるようになったことなどが挙げられます。

FORTRANは科学技術計算用の言語であり、
スーパーコンピュータでのプログラミング言語としてよく用いられています。

実際に多くのスーパーコンピュータのベンダーが主に提供している言語は、
C言語、C++、FORTRANの3つとなります。

いかがでしたか?

約70年前に開発されたFORTRANがさまざまな改訂が行われているとはいえ、現在でも用いられているのは驚きですよね。

次回もプログラミング言語の歴史について紹介していきます。