徒然草子365-Tsuredure zhoshi SANROKUGO- vol.5

ホッキ貝がおいしい季節になりました・・・。

東京。気温36度。快晴。

地元のホッキの海から上がったばかりの身ではありませんが、うーん美味!

そして冷酒!

 

美味!!!

 

あ。お久しぶりです、営業部もりひろです。

 

散歩をしていて、目に入ったてんぷら屋に入りましたらお刺身を出してもらいました。
昼中からぜいたくです。

 

先週は為替市場の乱降下があったり、ポケモンgoだったり、すこし前だと中東やEUやアメリカが話題だったり・・・
ニュースをみていてめまぐるしさを感じる7月でした。

 

世界ってこういうものでしたっけ。

 

さて、きょうの散歩のお供は西加奈子さんの『きりこのこと』
大学時代に図書館の書架で見つけて読んだのがはじめでしたが、最近文庫で出たようで購入してみました。

 

この作品はですね~書き出しが印象的・・・をとおりこして虚をつかれます、

 

「きりこは「ぶす」である。」と!

 

こんなに主人公にぶすぶすぶすぶす言う作品を、はじめて読みました。笑
内容の切れ味は全体通してたら~っと書いてあるので、読む人によってはインパクトがたりないなぁと思うかもしれません。

 

前半は何を書きたいんだろうなぁ~と思い読み出したのですが、
後半は「ああ、なるほど」と腑に落ちる。

 

ただのヒトの美醜の話ではないのです。

 

西加奈子さんの作品は、「こういうひとっ・・・」「ああ、そういう会話する、うん」とか「いるいる、むりむり」
というヒトの動きや仕草のなまなましい雰囲気をのこした文章表現が さらっ っと書いてあるところがニクイ感じです。

 

 

そうそう、きょうの散歩の目的は書店なんです。
会計一般の法制やしくみについてと知的財産関係の本もちょっと見繕おうかな。
それからもうひとつ・・・!映画『イミテーションゲーム』を手にとってみようかと♪

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この業界に入って変わったことの一つが、これまで足の向かなかった映画を見たいと思うようになったこと。

 

PC、ネット、コード・・・そういったものとの関わり合いを深くしてみたいなぁ、はじまりを知りたいなぁと思いまして

 

いろいろな学者や実業家の紀伝書を読んでみていたのです。

 

いろいろ読む中でとくにその生涯に惹かれたのが

 

電子計算方式を生み出し、ドイツ軍の暗号「エニグマ」解読に成功した不遇の数学者アラン=チューリング氏
情報の符号化・データ圧縮など現代情報社会の祖を生み出した電気工学者クロード=シャノン氏

 

このふたり。
脳もすごいし、論文もすごい。

 

そしてなにより人生がすごい。

 

このうちチューリング氏の人生は凄惨ともいえて、それをどこを観点に映画化したのか・・・期待しているわけです。
(ここで来歴語るとブログじゃなくて論文になりそう・・・略w)

 

これまでの歴史、それこそ義務教育で習う「歴史上の人物」は
王・皇帝・天皇・騎士・武将・政治家
つまり「為政者」が、教わる最初の事項ににあります。
そして、ここに名を連ねられるのは、政治を動かせるお金をもつ「豪商」たちだけ・・・

 

歴史を動かすお金
お金を動かすモノ
モノを生み出す「ヒト」

 

IT業界に入ってなお感じるようになったことなのですが、
この「ヒト」たちのほうが未来の歴史では「名が高まる」のではないかしら。

 

例えばスティーブ=ジョブズ氏や孫正義氏のように
政治家よりも先に人々に名を知られる「歴史上の人物」として扱われるようになるはずと予感するのです。
社会はたしかに変革しているのだと。

 

まったく、映画・読書といったコンテンツは、自分には得られない人間の感覚や生涯を「魅せて」くれる、恐ろしいエンターテインメントです。

 

 

こうしてまだ陽の高い時間にお店の軒に入り、窓から外を眺めますとあたりまえのヒトの営みが目に入ります。

 

IT産業で働き出して3ヶ月をすぎましたが、あたりまえに見る景色は少し変わりました。
時間の体感も、お金への感覚も、それから手に取る本の中身への感情も。

 

きょう、手にした『きりこのこと』も最初に読んだ感覚とはずいぶん異なったような印象です。
目に付く場所は同じでも、得る感覚が違う。

 

これが「棲まう場所を変えた魚の、泳ぎ方の変化」というものなのでしょうか。

 

さて。
それでは『イミテーションゲーム』借りにいこうかな。

 

それではきょうはこのへんで:)

あー・・・大将、この柚子と大根の新香たまらないです・・・

またきます!

MORIHIRO